製造業の深刻な人材不足

日々の営業活動の中で特に中小企業の経営者の方に会って伺う生の声で、

もっとも深刻な問題として、『人材不足』があがる。

それも毎回聞くと必ず。


客観データとしても、経産省のアンケートでは9割超の企業が人材確保に問題があると回答しており、2016年度の約8割から更に深刻度を増している。

アンケート回答企業の32・1%が、人手不足により「ビジネスにも影響が出ている」という。

どのような人材か?

ずばり、その5割以上が『技能人材』である。



高スキルな人材、高度熟練工が集まらない、特に中小企業に。

国内製造業 約42万社の企業うち99%が中小企業であり、全従業員数の66%が中小企業にに属しているという。

その中小企業に人がいなくなれば、日本の製造業全体の最大の課題であるのは言うまでも

ない。


では、どうするのか?

一般的に言われるのが、ロボットやAI、IOT化での代用である。

ただ、私が日々の営業活動とこれまでの経験からするとそれは、本質的な解決にはならないと思う。


確かに、作業性、歩留まり改善の一時的な解決にはなりうるが、

製造業においては、人間とくに熟練工のもつ、所謂『カンコツ』が重要であり、

それを伝承していくという部分に関して、到底AIでは対応しきれない。


『技能伝承』


これは、製造業における大きな人材不足が抱えるひとつの問題に過ぎない。

次回、さらに問題点を掘り下げて整理していきたい。


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日本の製造業の技術は、いまだ世界一と確信しています。製造業を相手に20年お仕事をしています。本業サラリーマン(コンサルティング営業)です。これまでの経験を活かしたサービスの立ち上げまでの起業ストーリーを、日本のものづくりの現場のナマの声をお届けしながら、このサイトとともに創りあげていきたいと思います。

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